

翻訳家になる方法は特別決められているわけではありませんが、出版翻訳家とビジネス翻訳家、映像翻訳家になる一般的な方法をご紹介していきます。
翻訳家は与えられた作品を的確に訳すという仕事をしていくことになりますが、ミステリーや一般教養書、古典文学といった、どのようなジャンルの小説にも、幅広い知識が必要となります。ひとつのジャンルだけで済ませられるわけではなく、音楽や科学、ファッションなど、複数の内容が一冊の本に含まれている場合がとても多いからです。本全体を通して、きちんと筋が通っている文章に仕上げることも重要なポイントです。
オリジナルを書いた原作者の意図することと、翻訳が食い違うことがあってはいけません。オリジナルの品質を下げることなく、いかに日本語に訳すかが重要です。文芸書の場合には、登場人物のキャラクターに合わせて一人称を変える必要もあります。「私」にするか「俺」にするか、「僕」にするかで、作品の印象が変わってくることはよく知られていることです。キャラクターを活かす翻訳をしないと、その翻訳がオリジナルとはまったく違うイメージを持つことになります。
オリジナルを正確に翻訳することによって、違和感のある文章になるケースもあります。内容量が多い本の場合には、本の最初と中盤、そして最後の部分で、つじつまが合っていないこともありますから、こうした間違いにも気がつくことができ、オリジナルを変えない程度に、修正する必要も出てきます。文章を読んだときに、何を伝えたいのかわからない文章は翻訳が間違っている可能性があります。